職務経歴書って何を書いたらいいのかイマイチよく分からない。基本的な職務経歴書の書き方やニートの期間をうまく言い回すコツなんかもあったら教えてほしい。
こんなお悩みを解決します。
バイトなのに職務経歴書の提出を求めてくる企業があるということは、以前に別の記事でもお伝えしました。
本記事では、ニートが職務経歴書を書くときに気を付ける点や、職務経歴書を作成する効果についてもご紹介します。
「職務経歴書の作成が面倒…」と諦めずに、一度作っておきコピーしておくと、他の応募先企業へ提出する職務経歴書を作成する場合にも参考になります。
- 職務経歴書の書き方の基本
- 職務経歴書作成の手順
- 職務経歴書を作成するときに気を付けること
- 面接を受ける際の注意点
私はニートを1年経験した後に、アルバイトの面接に行きましたが採用された経験があります。
実際に作成した職務経歴書もお見せするので、参考になれば幸いです。
【ニートの職務経歴書】作成手順や記載内容を解説『私が作成したものを公開します』
海外からの帰国後、ニートを1年間やったあとに、パソコン教室のアルバイトへ応募した際、
私(ニート)が作成した職務経歴書をお見せします!
これがニートを1年やった後に、パソコン教室のアルバイトへ応募したときに提出した職務経歴書です。
『パソコン教室』のアルバイトだったので、活用できるスキルや知識のところには、医療に関係することは一切書いていません。
海外での経験や英語力は、日本に住む外国人がパソコン教室を利用する可能性もあると考えた上で、有利になるスキルと考え記載しています。
その他の文言に関しても、ご自身の職務経歴書作成に使えそうなものがあったら、ぜひパクってお役立てください。実際にこの職務経歴書で私は面接を受けて採用されました。
職務経歴書作成の基本
っていうか、こんな職務経歴書でいいの?
そう思われている方もいるかもしれもしれませんが、、いいんです。大丈夫なんです。
結論から言うと、職務経歴書に「これが正解」というものはありません。
ある程度の文書の書式や記載する内容は決まっていますが、その他は自由に作成することができます。
記載方法
- A4縦サイズ
- 白無地の紙1~2枚程度
- パソコンで横書き
- 黒のボールペン・万年筆などによる手書きでも可
- 「工事経歴一覧」や「作品集」などを別紙として付ける場合、必要枚数は多少増えても問題ない
- 市販の手書き用罫線入り職務経歴書でも作成可
先ほども言いましたが、職務経歴書の作り方は基本的に自由ですが、上記の点は基本的な記載方法です。
これらの軸に沿って職務経歴書を作成していきましょう。
記載項目
記載項目は自由です。
ただし、「表題」「氏名」「日付」「職務経歴」は必須です。(私の職務経歴書には名前を書いていませんが…)
その他の自分をアピールする項目となる「取得資格」や「パソコンスキル」、「志望動機」や「自己PR」などは自分で選んで追加記載できます。
私の職務経歴書での説明にもありますが、応募企業先に合った内容のものを記載するのがベターです。
読みやすい文章
記載する内容は自由ですが、相手にとって読みやすい文章であることが大前提です。
- 読み手に対してアピールしたい点が的確に伝わるように書く
- 要点を絞ってメリハリをつけて記載する
- 年号は和暦か西暦に統一(通常は和暦ですが、IT企業や外資系企業などへは西暦を使うことが一般的)
- 企業名や資格名、学校名などは省略しない( (株)○○→株式会社○○ )
- 読み手が理解しにくい専門用語や内容は( )書きで説明を付ける
- 基本的には、文章の最後を名詞(体言)止めにする(「~を担当」や「~に従事」など)
- 志望動機や自己PRの項目では「~に従事しました」など丁寧な文体にする
作成した後は必ず読み返して、誤字や脱字がないか確認しましょう。
パソコンの場合は印字のかすれや汚れがないかどうかもチェックするようにしてください。
見やすいレイアウト
読みやすいだけでなく、見やすいレイアウトも意識して職務経歴書を作成しましょう。
- 文字サイズは10.5~12ポイント(パソコンで作成する場合)
- 標題や見出し以外の本文のフォントは統一
- 行間や文字華南核を詰めすぎない
- 用紙の上下左右の余白も十分にとる
- 必要に応じて大文字や太文字、●や◆、下線などの装飾を付けてメリハリを出す
- 長い文章は番号を振って箇条書きにする
何が言いたいのか分からない文章や誤字脱字が多くて読みにくい文章は、読み手の読む気力を削ぎます。
文字が小さすぎたり、行間が詰まり過ぎたりしていると職務経歴書全体の印象も悪くなってしまって、
内容にいくら良いことを書いていても、読む相手には良い印象を与えません。
読みやすい文章・見やすいレイアウトのトータルバランスを考えながら、職務経歴書を作っていきましょう。
職務経歴書の具体的な書き方
職務経歴書の作成の基本を踏まえながら、実際に職務経歴書を書いていきましょう。
自分の職務経歴の振り返り
自分の職務経歴について、以下のような点から整理して振り返って書き出します。
- 勤務時期
- 入社・配属・異動・昇格・退社
- 勤務先
- 会社概要(事業内容や従業員数)
- 所属
- 役職(部下の人数)
- 職務内容
- 実績(どんな経過でどんな成果をあげたか)
アルバイトなどでも応募先の企業によっては、アピールできる場合もあります。
他にも、職務経歴の中で通常では経験できないような特別な経験があれば書き出しましょう。
- 受賞歴
- 活かせる経験(プロジェクト経験やイベント経験など)
ここまでの作業で応募先企業にアピールできる職務経歴が少ない場合は、職務以外の経験の中からもアピールできそうな経験を探して書き出していきます。
- 社外活動(同業者の勉強会、異業種交流会など)
- 社会活動(PTA活動、町内会の役員、サークル活動、社会貢献・ボランティア活動など)
自分の濃色を示す事実(取得資格やパソコンスキルなど)や能力を身に付けるために努力した経験についても書き出してみましょう。
- 取得資格
- パソコンスキル
- 語学力
- 活かせる能力
- 人脈
- 業務関連の学歴
- 職業訓練
- 社内研修
- 自己啓発 etc.
自分の能力や長所、強みの整理
自分の能力や長所、強みを整理する項目には、以下のようなものがあります。
- 能力・技術・技能
- 知識・ノウハウ
- 人間関係・人脈
- 性格や行動特性(積極性、粘り強さ、協調性、責任感 etc.)
- ビジネス能力(交渉力、行動力、発想力、正確性 etc.)
- 仕事への姿勢や意欲(どのように頑張って応募先企業に貢献したいか)
- 将来の目標や将来の可能性(自分の能力を今後どう伸ばしていきたいか)
自分の職務経歴を振り返りながら、職務経歴書に盛り込むべき自分の「能力」や「長所」、「強み」は何かについても整理していきます。
もしも、自分の能力や強みについてうまく整理できない場合は、次の作業をすることで今まで自分でも気づかなかったようなアピールポイントを発見できたり、整理することができるようになります。
- 仕事の中で得たものに着目する
- 努力したこと、頑張ったこと、乗り越えたことに着目する
- 前向きな気持ちを持てたときのことに着目する
- 各職務の共通項に着目する
仕事の中で得たものに着目する
これまで仕事をしてきた中で「心がけたこと」、「身に付けたもの」、「できるようになったこと」、「得たもの」などを思い出して書き出す。
努力したこと、頑張ったこと、乗り越えたことに着目する
仕事や生活のなかで、自分なりに「努力したこと」や「頑張ったこと」、「大変だが乗り越えられれたこと」などについて、どう頑張ってどう乗り越えたのかを思い出して書き出す。
前向きな気持ちを持てたときのことに着目する
これまでの人生で、「ほめられたこと」、「満足したこと」、「やりがいや喜びがあったこと」などのエピソードを思い出して書き出す。
各職務の共通項に着目する
これまでの仕事のなかで、共通して「できること」や「得意なこと」、「自信のあること」、「やりたいこと」は何かを整理して書き出す。
以上の作業を通して、自分の能力や強みなどを掴めてきたら、それを簡単な言葉で書き出してみるといいです。
応募先企業に合った内容の記載
職務経歴書は応募先企業に合わせて自分自身をアピールするものです。
応募先企業が求めている人材や欲しいスキルや資格などを把握した上で、自分を最大限アピールできるような記載内容にしていきます。
- 応募先企が応募者に何を求めているのかを、求人票や企業のホームページから情報収集する
- 自分が応募条件をクリアしているかどうか確認
- 自分がその応募先企業を選んだ理由や応募先企業内で活かせる自分の経験や能力は何か、という点についても整理する
応募条件以外にも、「応募先企業が応募者に対して何を求めているのか」を推測して
自分の能力や長所から応募先企業にアピールできることがないか考えてみてください。
そして仮に、自分が応募条件を完全にクリアしているとは言えない場合でも、自分の経験や能力の中で「応募先企業が求める能力や経験などの一部に類似したものがないか」という視点をもって、アピールできる要素を探してみることも大切です。
構成の検討と記載項目の選定
上の作業によって決定した記載内容を、職務経歴書の中にうまく盛り込んでいけるように、全体の構成を考えながら記載項目を選んでいきます。
職務経歴書の冒頭部分には、以下の4項目を必ず記載するようにしましょう。
- 標題
- 氏名
- 日付け
- 職務経歴
その他の項目については自由です。
職務経歴書に記載する項目の数は、全部で3~6項目程度とすることが一般的です。
私が作成した職務経歴書では、「取得資格等」「活用できる知識・スキル」「職務を通しての学び」「自己PR」の4項目を記載しています。
私が作った職務経歴書は、本記事の1番はじめに公開しています。
これまでの作業すべてを通して整理できた自分の能力や強みなどについては
「活かせる経験」や「活かせる能力」、「自己PR」などの項目すべてにおいて職務経歴書に活かすようにしましょう。
実際に作成していく
職務経歴を記載するには、いくつかのスタイルがあります。
- 編年体式:古い経歴から記載する
- 逆編年体式:新しい経歴から記載する
- キャリア式:職歴を職務内容の類型ごとに整理して記載する
- フリースタイル
どの記載スタイルで職務経歴書を作成しても問題ありません。
相手に伝えたいことがきちんと伝わり、自分の能力や強みが最大限に活かされ、応募先企業に自分をアピールできるような職務経歴書さえ作れればOKです。
ちなみに私の職務経歴書は「フリースタイル」と呼ばれる記載方法で作成しています。
職務経歴書を作成するときに気を付けること
職務経歴書の作成にあたっては、以下の点に気を付けながら、作成するようにしましょう。
- 職務経歴書の目的は実務能力のアピール
- 履歴書の内容よりも詳しく
- 応募先に合わせて記載内容を変える
- 面接でのやりとりを想定
- 職務経歴書の見やすさも意識する
職務経歴書の目的は実務能力のアピール
職務経歴書の目的は、採用担当者に対して「自分は~のような実務能力やスキル・強みがあり企業に貢献できる」ということをアピールするものです。
「取得資格/免許」や「能力」「スキル」などからも、実務能力をアピールすることができます。
「職務経歴」の項目では、類似した職種やこれまでの仕事の中であげてきた実績などを、応募先企業の職務についても遂行することができる!という実務能力をアピールします。
職務経歴や資格などがなく実務能力に自信がないという場合でも、下記の点からもアピールすることが可能です。
- 応募職種と関連するアルバイト経験
- 訓練・研修の経験
- 現在勉強中の分野
- 自分の性格・行動特性(積極性・協調性・責任感など)
- 仕事への姿勢・意欲
- 将来目標・将来の可能性など
履歴書の内容よりも詳しく
職務経歴書は学歴や職歴、志望動機など履歴書に書くようなものもあります。
ですが、履歴書をそのまま書き写したような書き方では職務経歴書を作成する意味がありません。
職務経歴書には履歴書では深堀できなかった内容や、書ききれなかった内容などについて補足し、詳しく書いていくようにしましょう。
応募先に合わせて記載内容を変える
IT関連でプログラミング職種で企業へ応募するときに、飲食店での接客サービスのスキルなどを記載しても、それを採用担当者に強みや長所として捉えてもらえる可能性は限りなく低いです。
職務経歴書は、応募先企業が採用・不採用を決定する際の判断材料になります。
そのため、職務経歴書に記載する内容は、応募先企業の求めていることや知りたいことなどに合わせて記載することがとても大切です。
面接でのやりとりを想定
職務経歴書を提出した企業での面接においては、どんなことが質問されそうかを事前に想定しておきます。
面接では職務経歴書をもとに質問されることが多いので、「その質問をされたらどう答えるか」まで考えて
自分をアピールできる展開になるような答えを準備しておくのが理想です。
私が受けた実際の面接では「なぜ働いていない期間があったのですか」「なぜ今働こうと思ったのですか?」と、私のニート期間について質問されました。
それに対しては正直に嘘をつかず、『長い時間を海外で過ごし、帰国してしばらくは家族と過ごす時間を持ちたいと考えていた。そして、その時間に十分満足したため働き始めようと決めて今回の応募に至りました』と答えました。
職務経歴書の記載内容から、質問されそうなことを想定して面接を受けるだけで、受け答えのスムーズさが全然違ってきますよ。
職務経歴書を作る効果
職務経歴書を作成する過程で、自分の過去の職歴などを振り返って整理をし、応募先企業に対するアピールの仕方を考えていくことになるので、以下のような効果が期待できます。
- 自分の能力や長所、強みに気づくことができる
- 自分をよく知ることで、自信が持てるようになる
- 自己PRの材料が整理でき、面接にもうまく対応できるようになる
これまで自分では気づくことができなかった「自分にはこういう能力がある」「自分にはこういうことができる」「こんな良い面がある」など、自分の能力や長所に気付くことができます。
自分の能力や長所・強みに気付くことで自分のことをよく知ることができると、自分に自信が持てるようになります。
自分の強みや長所が分かり自分に自信が持ててくると、面接でも担当者からの質問にうまく対応できるようにもなり
今まで以上に自分を積極的にアピールできます。
まとめ:職務経歴書を作成すると自分の強みをや能力に気付ける。記載内容は応募先企業に合わせればOK
「職務経歴書」と聞いただけでちょっと前の私なら吐きそうですが、一度作ってしまえば大丈夫です。
もちろん応募先企業によって内容を変える必要があるので使い回しはできませんが
自分の長所や強みを知った以上は、その後の面接でも堂々と自信を持って自分をアピールすることができます。
繰り返しになりますが、職務経歴書の作り方は基本的に自由です。
読む相手にとって、採用担当者にとって見やすい・読みやすい文章で、かつ自分の実務能力を最大限アピールできる職務経歴書を作成するように心がけましょう。