今や知らない人はいない『紙ストロー』
あのスターバックスでも2020年1月よりプラスチックストローから紙ストローへと切り替わっていき、3月には全店舗での導入を目指しているところ。
2021年9月からすべてのフラペチーノ®をFSC®認証紙ストローで提供すると発表しました。
ですが、本当に紙ストローを使うことが、すべての人にとって良いのでしょうか?
少なくても私みたいな人間にとっては良くないので声をあげることにしました
物事には必ず表と裏があるように、メリットと言われていることにも必ずやデメリットがあるもの。
本記事は『紙ストロー』のメリットと意外な盲点であるデメリットについての話です。
紙ストローのメリット
紙ストローを世界で使うメリットはとても大きいです。
紙製だから環境にもやさしい
海水浴や釣りをしに海へ行ったとき海岸や防波堤のところに、いろんなごみが浮いているのをよく目にしませんか?
海に浮いているゴミは、国境を越え、海を渡り、捨てられた国とは違う国へと流れつき、ほとんどがプラスチック製のもののため自然にかえることはありません。
海を漂流するごみによる環境汚染(そのゴミを魚が食べるなど)が問題となり「エコバッグの次はストローを紙で作ろう」となったわけです。
【紙で物をつくれば、ごみとして捨てられても自然にかえる】
紙ストローはこれから主流のストローになってくるのは確かですが、メリットが『環境にやさしい』だけでは通用しません。
「紙製のごみは自然にかえるから環境汚染が減る」という考え方は、一見正しくメリットのように見えますが 実は違います。
紙ストローのデメリット
そもそも、紙ストローのメリットが「環境にやさしい」しかないのはいかがなものでしょう。
紙ストローを使う対象として体が健康な人が使う前提で話を進められているのは配慮が足りないのでは?とモヤッとします。
紙ストローのデメリット①ふやける紙ストローは長い時間使えない
紙ストロー1番のデメリットは「長時間使えないこと」です。
ストローは基本的に飲み物を飲むために使うものですし、水分を多く含んだものに浸かっていることが多いのに
デメリットが『水に融ける』は酷すぎます。
カナダで1度紙ストローに当たったことがあったのですが本当に最悪で…
シェイクに刺さった紙ストローが30分~1時間もしないうちにふにゃふにゃになって飲めなくなりました。
「紙ストローは、、ない。」
環境省が日本でプラスチック製のストローを廃止し紙ストローを導入すると発表する前に、私が紙ストローのデメリットを強く感じた出来事でした。
まだまだ日本人は紙ストローの不便さを知らない…皆が早飲みするのが得意というわけじゃないのに…
紙ストローのデメリット②紙ストローは使い捨て
全然エコじゃない!!
本当に声を大にして伝えたい。
プラスチックのごみがたくさん出てて、そのごみが問題だから「とりあえずプラスチック製のストローにしよう」では根本的な環境問題の解決にはなっていません。
使い捨てやリサイクルの精神でエコバッグも作ったはずなのに、環境のためにつくった紙ストローが使い捨てだなんておかしすぎるでしょ!
プラスチック製のストローなら洗って繰り返し使えるのに、紙ストローは1回こっきりの使い切り
紙ストローはごみを増やし、ごみを燃やすエネルギーもますます必要とし、環境にもっと二酸化炭素を排出する。このデメリットは非常に大きな問題です。
ごみはきちんとごみ箱に捨てましょう
ごみを捨てるときは燃える・燃えないを分けましょう
これができていれば紙ストローをわざわざ作る必要ないんですよ。高いコストをかけてまで・・・
紙ストローのデメリット③プラスチックストローよりもコスパが悪い
紙ストロー3つめのデメリットは、プラスチック製のストローに比べて値段が高いこと。
楽天で紙ストローとプラスチック製のストローを検索してみると、
紙ストロー
144本入って1320円の紙ストロー… ん゛~~~高い!
ストローはダイソーやセリアといった百均でも売っていますが、楽天でプラスチック製のストローを調べてみたことろ、なんと1000本入りを発見!これは…安い(笑)
プラスチック製ストロー
紙ストローはプラスチック製のストローよりも値段が高いのに、1回っきりの使い捨てタイプであることから
非常にコスパが悪い!!
そのため、紙ストローを導入していく飲食業界のドリンク料金は、全体的に値上げすることが今後予想されます。
さらにこのままいくと、「ストロー(紙)を落としたので もう1本ください」なんて言った日には、紙ストローの追加料金を取られる日もそう遠くないかもしれません・・・
紙ストローのデメリット④唇にふやけたストローの紙がつく!荒れた唇はもっとNG
上述しましたが、紙ストローは基本的には水分を多く含んだものに使われたり、刺さったりしています。
その水分を含んだ物質を飲んだり食べたりするために私たちはストローを使うわけですが、ストローをくわえる口や唇にも水分やリップクリームの油分があります。
同じ紙ストローで食べたり飲んだりしていると、紙ストローに唇が当たっている部分がふやけてきて、だんだんと唇に紙ストローのふやけた紙が付着します。
悪循環
口が荒れていないときは大丈夫ですが、荒れている時に紙ストローなんてものを使ったときには、
唇に塗っていたリップの油分は次第に紙ストローに持っていかれ、早飲みしなければ紙ストローの繊維が口につき、それを拭き取るために口に触れる…また荒れる…
THE 悪循環
紙ストローでも何でもそうですが、そもそもすべてのベースが健康体の人。それ以外の人のことは考えずに国会なんかで議論されGOサインが出ます(悲)
耳になじんだ「紙ストロー」の光と影【プラスチック製ではないストローの意外なデメリット】まとめ
本記事は『紙ストロー』のメリットと意外な盲点であるデメリットについて書きました。
これから、ますます色んなところで見かけるようになり、私たちの日常に溶け込んでくるであろう『紙ストロー』
メリットだけに目を向けたら環境にやさしくて素晴らしい発想の紙ストローですが
実際はデメリットだらけというのが今の紙ストローの現状です。
とにかく、口唇アトピー性皮膚炎を患っていた(今も一応治療中)ころの私から言わせると、
『せめて紙ストローONLYじゃなくて、プラスチックも選べる自由が欲しい!』
今後の環境問題改善や飲食業界の発展、SDGsの広がりを願うとともに
ストロー選択の自由があり続けることを願うばかりです。
口唇アトピーがある私は今後も紙ストローは希望しません。でも、ごみはきちんと分別して捨てます